君が居たから。

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「良かったぁ!」 「あの、何で…」 「だって去年の秋から、でしょ?もう半年以上も経ってるし。今年受験だから…私で良かったら力になりたいなぁって」 …そうだ。 今年受験生、なんだよな。 周りは進学か就職か分かれるだろうけど、俺はまだ決まっていない。 というか、去年から何も考えてはいなかった。 「…次に来る時に教科書持って来ます。学校に行ってなくても教科書は買って勉強はしているんで」 「そうなんだ!じゃあ、持ってきてね」 相原先生が言うと、美術室に先生が入って来た。 「失礼します。相原先生…もう…」 「え!?もうですか!?早っ!!」
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