君が居たから。

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「あ、翔(しょう)。おはよう」 二階から一階に降りて居間に行くと母ちゃんが台所に居た。 「あぁ、おはよ」 俺はテーブルの上にある朝食(今日はトースト)を見た後、椅子に座った。 「翔、今日学校は?」 「ん、行かねぇ」 「そう」 毎朝、学校に行くかどうかを聞かれるが、俺は「行かない」と答える。 前に学校に行きたくない理由を聞かれて話したが、母ちゃんは「翔に任せる」とだけ言った。 まぁ、行く気にはならないよな。 行ったって嫌な思いするだけだし。
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