君が居たから。

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「…今日来たのは、翔に紹介したい先生が居るんだよ」 「なんだよ、カウンセラーとかかよ、だったら…」 「いや、違う」 先生はスーツのポケットからスマホを出し、画面を見せてくれた。 「え、誰?この人」 画面に映っていたのは、若い女性だった。 こっちに向かって笑顔でピースしている。 「今年の4月から補助で来た美術の先生だ。翔の事を話したら一度会ってみたいと言っていてな…」 「はぁ…」 きっと、興味本位だろうな。 登校拒否している男子高校生…と話してみたい、とか。 色々聞いてきそうだよなぁ。 面倒くせぇよ。
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