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 さて、そろそろ頃合いだから買い物にでるとしようか。  学校帰りにスーパーに寄ってしまうと割引がされていない。  だから決まって一度は帰宅する。預かったお金の中からやり繰りをし、自分の小遣いにもつなげていく。そうして今までやってきた。    買い物上手が発動して、理想的に仕上げられた日は、やっぱり褒めてほしい。  ある日、その夜も遅くに帰ってきた母。まとわりつき、あのねあのねと言ってすがった私に母は「疲れて帰ってきてるのに何なの!?」  ショックが止まらず、それはついに初めて知る孤独になったんだ。  疲れてるだろうからと話したい気持ちを我慢してきて、今日くらいはいいでしょと、話してみれば怒られる。孤独が私の心に生え育つなんてことは、簡単だった。  わかってほしい、みてほしい。  子供としての権利を行使しないままの人生をまだ歩むのか。  歩まされるのか。  外から帰ったら「おかえり」と言ってくれる家がよかった。  そのまま素直に「ただいま」と言える家がよかった。  私は今日も、母のご機嫌を気にしている。  母と二人でいるのに感じる心の孤独は、私の解放されない心の表れだ。    きいてほしい、そばにいてほしい。  ずっと言えなかったかすかな思いは、いつしか増大し、絡めとることすら難しくなっていた。  せめて、せめてひとつ言わせてもらえたら、わずかな心の軽みができるのにな。  母の腕の中に「ただいま」って帰りたい。  私は孤独にヒトリだ。 (そんな寂しいヒトリDays)
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