1.朝の日課

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「希跡は、寒いの苦手だからな。まぁ仕方ないさ。なんなら、竜。僕が一緒に行こうか?」 眼鏡のレンズを、眼鏡拭きで拭きながら、瞬が言う。 「俺もコンビニ行く〜!」 "はい!"と、翼は右手を挙げると、そう言って、ジャンパーを取ろうとしたから、俺はそんな翼の腕を引っ張った。 「翼は駄目っしょ。俺の湯たんぽなんだから」 俺がそう言うと、翼は嬉しそうに俺を抱き締め、 「そうだった、そうだった!俺、希跡の湯たんぽだから、希跡から離れるの禁止だった〜!だから俺も、購買行くわ」 と言って笑う。 「希跡ってさ、ほんっと、寒いと、翼にべったりだよな〜。夏は、暑いからくっつくなって言うのに〜」 竜は悪戯に笑うと、俺を茶化すみたいに、そう言うんだ。 「は?暑い時にくっつくとか、余計暑くなるだけだし」 俺はそう言うと、ペットボトルのコーラを飲み始めた。
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