2.かくれんぼ

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2.かくれんぼ

お昼が終わり、午後の授業も無事終わった。 今日は生徒会があるみたいで、瞬と黄雀は、生徒会室へと真っ直ぐ向かい、翼は部活の為、体育館へ行き、竜は部活がお休みの為、俺と一緒に教室に。 「き〜せき〜。宿題、やりたくないよ〜。数学なんて、嫌いだよ〜。助けてくれ〜」 竜は、英語とスポーツは得意である。 だが、数学ははっきり言って論外だった。 テストでは赤点を取りまくり、何度補習を受けた事か。 「…俺、授業の時に終わらせたわ。後々やんの、面倒いし」 「えぇ〜!!お前、ずりぃよ〜。いいよなぁ、頭良い奴は」 そう言って、竜は、宿題のプリントと、俺を交互に見始める。 これはもしや……と思った俺は、口を開いた。 「…あのさ、プリント、見せないからね?」 「…えっ!?」 かなりショックを受けたように、竜は分かりやすく、"ガーン"ってなった。
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