4.誕生日と誓い

5/9
前へ
/37ページ
次へ
翼の父さんは、医者で外科医だ。 毎日忙しくて、病院に寝泊まりする事も多いそうだ。 「希跡君、翼君。食べたら、2人にプレゼントあげるね」 俺の母さんが、俺と翼を見ると、微笑みそう言った。 「プレゼント!めっちゃ楽しみ!!」 ウキウキ気分の翼は、()をキラキラ輝かせ、パクパクケーキを食べた。 ケーキを食べ終えると、俺と翼は、プレゼントを貰った。 お誕生日会が終わり、俺はそのまま、翼の部屋に泊まる事にした。 翼の部屋で、、ベッドの上、寝転がりながら、携帯を弄っていると、翼が俺を呼んだ。 「希跡。俺からのプレゼント」 そう言って、満面の笑みで、小さな、黒い紙袋を俺に差し出す。 「え、プレゼント?あ…俺、なんも用意してなかった。ごめん」 「なんで?俺はもう、希跡から、プレゼント貰ったよ?」 翼は、俺からプレゼントを貰ったと言う。 けど実際、俺は何も用意してなかったんだけど、一体、翼は何を言ってるんだろうか。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加