4.誕生日と誓い

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「貰ったって、俺、何もあげてないじゃん」 「ううん、貰った。だって、希跡と一緒に、誕生日過ごせたから」 そう言って、満面の笑みを向けるんだ。 あぁそうか。 翼にとっては、"それ"が、プレゼントなんだ。 「そんなの、同じ日なんだから、一緒に過ごすのは、当たり前じゃん」 「それが、嬉しいんだよ。ほら、希跡。中、見てみて♪」 翼がそう言うから、俺は翼から紙袋を受け取ると、中に入っている、小さな正方形型の箱を取り出した。 箱を開けてみると、中に入っていたのは……。 「…指輪?」 2つのシルバーリングだった。 「内側、よ〜く見てみて♪」 翼がそう言うから、俺は指輪を取り出し、内側を見た。 "T.K" 2人のイニシャルが、刻まれていた。
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