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「…ハァ。寒いし、少しだけあったまろ」
俺はそう呟くと、そっと、翼の眠るベッドにお邪魔した。
翼にピタッとくっつき、暖かい布団の中で、俺は、すぐに眠りに落ちた。
「おにーちゃん!!起きないの!?遅刻するよ!?」
突然、翼の妹、優ちゃんの大きな声に、俺は目が覚め、体を起こした。
「あ!希跡おにーちゃん!おはよう。来てたんだ。もしかして、一緒に寝ちゃった?」
「…ん。てか、今何時……ってマジ!?もう7時半になんじゃん!!翼っ!!おい!起きろって!!マジ、完全に遅刻だから!!翼っ!!」
俺は、時計を見ると慌てて、翼の体をバシバシ叩いて起こす。
「…ん〜?あ、希跡〜。何〜…「遅刻だって、翼っ!!」
半分、夢の中に居そうな翼の言葉を遮ると、俺は、"遅刻"と、大きな声を出した。
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