1.朝の日課

8/10
前へ
/37ページ
次へ
軽く、俺の友達を紹介しよう。 井神竜(いがみりゅう)は、クラスのムードメーカーであり、サッカー部。 導井瞬(どういしゅん)は、成績学年トップの、生徒会長。 黄雀命(きすずめみこと)は、男前で、男女共に人気のある、生徒会書記。 みんな同じクラスで、俺の大好きな友達だ。 「なぁなぁ、コンビニ行かね?」 竜が財布を片手に、俺の席の前にやって来た。 「…雪降ってるし、寒いから、俺はパス。購買行く」 俺は窓の外を見ると、そう言った。 「えぇ〜!マジかよ〜。つか、雪なんて、朝降ってなかったじゃんか〜!」 竜が大きな声を出し、嘆き始める。 「仕方ないわよ、井神君。午後からずっと、雪降るって、天気予報で言ってたし」 黄雀が、お弁当の入った小さなバッグを持ちながら、俺の元へやって来て、竜にそう言った。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加