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番外編 父の終活
昨年亡くなった父は10年以上前に
癌が見つかりその時既に癌が骨に
転移(ステージ4)していた。
担当医から父の居ない時に
家族に骨転移と投薬治療
について説明があった。
その際父の余命を尋ねたら
「薬が効くかどうかは
個人差が、かなりあります
1年〜3年の方もいれば10年経っても
元気な方もおられます
高齢の方は別の病気で
亡くなる場合もあります」
と言われた。
担当医が父には病状をさらっと
説明したので父は自分が癌だとは
理解したが、「骨転移」の言葉に
気がつかなかったのは幸いだった。
末期だと知ったら生きる希望が無くなりそうだったから。
ただ父は以前別の癌で手術をした
経験があり2回目の癌で死を
覚悟したようだった。
それから父と終活について
話す機会が増えた。
当時は「終活」という言葉が
使われ始めたばかりで
母はそういう話は
「縁起でもない」
と嫌がっていた。
それでも心の準備で必要な事
だから父と決めた
①固定資産
家の権利書類の置き場所と
金庫の開け方を聞いた
家や土地等は父が亡くなった後に
名義変更をする
(田舎なので資産価値は無し
買ってくれる人がいない)
②預金
定期預金を普通預金へ移す
定期預金だと本人以外が
引き出す事が難しい
普通預金ならキャッシュカードで
引き出しが可能
急に入院した時に私に頼めるから
③断捨離
自動車は買い取ってもらい
農機具類は知り合いに安く譲るか
無償で譲渡した。
衣類は父の希望で
亡くなった後に処分
今後絶対着ないであろうスーツ類も
「もったいない」
「誰か着る人にあげろ」
で捨てるのを嫌がった。
④葬儀
葬儀会社は会員になっている会社
通夜は自宅で葬儀の場所は
地区の集会所
(その当時は実家付近で一般的だった)
亡くなったら誰に連絡するか
集会所への寄付の金額
(葬儀で使用させてもらうので
任意の金額)
お寺へのお布施の金額
⑤お墓
納骨は父が祖母が亡くなった時に
個人所有の土地に父が建てた〇〇家代々墓
祖母は火葬だったがそれ以前の
先祖は土葬で故人1人に1つの石が
あり近い先祖の石も移動して
4坪(8畳)位の広い墓
父は長男で姉は随分前に亡くなり
私は嫁いだ。
父の兄弟姉妹は他県に住み
その子供は全て女性
結婚した人は全て嫁いで〇〇家を
継承する者はいない
つまり墓を継いでくれる
後継者がいない。
終活の話の中で話が進まなかった
のは⑤だった。
私の家は実家から遠距離で
頻繁に帰れる距離ではない
両親が亡くなったら
帰省する機会が減る
それでも私が元気なら
帰省出来るが
体力がなくなったら
私が亡くなった後は
どうしよう〜?!
その頃から実家に帰省する度に
墓掃除と墓参りに子供を連れて
行った。
改葬について調べ父と何度も
話もした。
☆☆☆
改葬とは
既に埋葬されている遺骨を別の場所に移動させる事
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