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序の巻
この世には人間を始めとする生物_生きているもの_がいる。
しかし、決してこの世に生物しかいないというわけではない。植物もいる。
そして_あやかしも、また存在する。
この世には良いあやかしと悪いあやかしがおり、悪いあやかしはまさに少数派だった。それもあってか、長い間人間とあやかしは友好関係を結んでいた。だが、悪いあやかしに仕立て上げこの世を二分割にしてしまおうとするものが現れた。
そして、人間はあやかしを狩ることを始めた。最初は魔女裁判、そして酒呑童子の退治に鈴鹿御前_。あやかしと人間の関係性は、瞬く間に悪化していった。そのものたちを処罰するべく、そして悪くなってしまったあやかしを水際で食い止めるべく、もう一度役割を発揮していっている家があった。その家の名を、松陰家という。
そして、水際で食い止める者たちと同時に力を発揮するものがいた。それを巫女という。巫女は、あやかし、もしくは人間のどちらががなるものとされている。だが、あやかしの場合狩られることも少なくはない。
これは、あやかしをNG行為だと発する少女と小さな実体にて莫大な夢を持つ少年の物語である。
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