異世界に召喚された秋田犬は勇者になるのか

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「うわッ、マサムネくん!」  驚いた紫織の声が聞こえた。眼がチカチカして良く見えないが、彼女がギュッと抱きしめてくれたのが判る。 「クゥ~ン」  思わず甘えた声が出た。大好きな温もりと香りに包まれ、政宗は安心することができた。 「ジィジィ、マサムネくんが戻ってきたよ!」  紫織が叫ぶと、金槌を取りに行った祖父が駆け戻ってきた。 「無事だったか」  (いか)つい顔に笑みを浮かべて祖父が政宗の頭を撫でた。
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