25人が本棚に入れています
本棚に追加
「私、自動車整備の専門学校に行っていたんだぁ……
家の事情で専門学校を辞めなくちゃいけなくなってね、二級整備士の実技は受かってるけど学科試験が取れなかったの……
その後、アルバイトしながら整備士の資格を勉強して、この前、学科試験を受験したのよ。
今度の土曜日が国家試験の発表なんだぁ……
勉強しなかったから無理と思うけど取り敢えず、結果を見に行こうと思う。」
「アケビさん、凄いよ。アルバイトしながら勉強してたんだね。
それに整備士の専門学校に行ってたなんて……
それなのに、僕と海なんか行ってくれてよかったの?」
「あれは気分転換よ。
カトケンさんといたら落ち着くし、また明日頑張ろうって意欲が出てくるんだぁ。」
「今度の土曜日、僕、朝から神社で御百度参りします。」
「えっ…
お、御百度参り……」
ヤバい……
アケビさんに重い男に思われたかも知れない……
「そ、それは、冗談だけど、土曜日に神社でお願いするね!」
そして土曜日、僕は朝早く神社に向かった。
そこの神社は、学業の神様で有名な神社だった。
僕は池にある小さな橋を渡ろうとした時、大きな看板が立ったいていた。
看板を覗くと、、、
【別れ橋……
この橋を渡ると恋は散り、学業に集中出来る不思議橋。】
えっ……
ここの神社は学業優先で、恋愛を阻止されるのか……
僕はどうしたらいいんだ。
アケビさんには二級整備士の国家試験に合格して貰いたい……
でも、アケビさんと別れたくない……
「神様、無礼な私を許して下さい。
アケビさんの二級整備士の国家試験受かりますように……
そして、私達の中を神様、邪魔しないで下さい。
絶対にお願いします……」
そして翌日……
「カトケンさん!
整備士の国家試験、受かったよ〜!
カトケンさん、今から出れる?
良かったら駅前の喫茶店で待ってます。」
「い、行きます。
アケビさん本当に受かったんですね!おめでとうございます。
用意するんで30分待ってくれますか?」
さぁ、告白するぞ!
待っててください……アケビさん。
最初のコメントを投稿しよう!