第二ミッション 僕と結婚して下さい。

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 僕はアケビさんの家を後にして、慌ててカーレースのソフトを買いに行った。  アケビさんが僕のアパートに来るまでにカーレースのゲームをマスターしないと……  それに大量に有るオタクソフトを、どこかに隠さないといけない。  そして大量のフィギュア……  これから、大変だ……  そう言えば最近、アケビさんと会いだしてオタクソフトって全然しなくなったなぁ……  この際、オタクソフトとフィギュアをお店に売りに行こうかなぁ……  いやっ……  せっかく買った宝物、簡単に手放す訳にはいかない!  アケビさんは自動車整備工場にも慣れて、職場のアイドルになっていた。 「明美ちゃん、仕事慣れたね!  今度さぁ俺達、明美さんの歓迎会をしようと考えてるから参加してよね!」 「すみません……  お誘いは嬉しいんですが職場以外の付き合いは遠慮させて下さい。  彼もいますので……  それに、お酒飲めないので……」 「明美さん、彼氏いるの⁇  残念……」  そしてお互いの休み、日曜日がやって来た。  僕はアケビさんのアパートに迎えに行った。 「カトケンさんのバイクで2ケツしてカトケンさんのアパートに行きましょ!」 「えっ……  僕のバイクに乗るんですか?」  アケビさんは大したもんだ……  僕のバイクに乗るなんて……  ちょっと待てよ……  と、言う事は、ぼ、僕の腰にアケビさんの腕が絡みつくって事……  想像しただけで僕は顔が真っ赤になった。 「カトケンさん、大丈夫?  熱でも有るんじゃないですか?」 「大丈夫です。」  アパートを出て、アケビさんは僕の後ろに飛び乗った。  あっ……  アケビさんの腕が僕の腰に…… 「カトケンさん、いいわよ!」 「アケビさん、では発車します。」 「何か駅長さんみたいですね!」 ブル〜ン♪ブル〜ン♪♪☆(バイク音) 「カトケンさん、怖いです!  もっと、ゆっくり行って下さい!」  僕は2人乗りに慣れてなかったので、かなりのフラフラ運転をしていまった。
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