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《ファ〜ン♪ファ〜ン♪》
アケビさん……
後ろから変な音を鳴らして、バイクが近づいて来てます……
「あっ、白バイ……」
「白バイ⁇……
僕達じゃ無いですよね……
何も悪い事してないし……」
突然、マイクで話し出した。
『前の2人乗りバイク、止まりなさい!』
「ア、アケビさん……
どうも僕達の事を言ってるみたいです……」
僕は逃げずに素直に止まった。
白バイ隊はヘルメットを取り、厳つい顔した人が僕達に近づいて来た。
僕は咄嗟に両手首を前に出した。
「捕まえたりはしないよ。
ちょっと免許を見せなさい!
フラフラして無免許じゃ無いのか⁇ 君達。」
「ぼ、僕、ちゃんと免許持ってます。」
僕は慌てて、免許証を白バイ隊の警察官に見せた。
「免許は有るみたいだな……
あっ……免許取りたてじゃなか!
免許取得,1年間は2人乗りは違法行為になるんだぞ!
自動車学校で習っただろう!」
「さぁ……
講義中寝てました。
そんな事、初めて聞きました……」
「君、警察ナメてる?」
アケビさんは僕を押し除け僕の前に出た。
僕はアケビさんに押されて物の見事に転けた……
「すみません……
私も、すっかり忘れていて、無理に乗せて貰いました……
ゴメンなさい。
私も免許が有りますから私が運転して帰ります。」
「免許を見せてごらん……
おっと、君は大型バイクの免許も持ってるじゃないか?
次回から気をつけてよ。
違反行為だから、反則金と違反点数が付くぞ!
しかし、危ない運転だったなぁ……」
僕は初めて反則切符切られた……
罰金12000円、点数2点……
「カトケンさん……どうしたの?」
僕は道路の隅で倒れたまま、2人の話を聞いていた……
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