ミッション3 嫁にください。

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 おじさんが教えてくれたサーキット場は、誰でも参加出来るサーキット場みたいだ。  アケビさんはトイレから疲れた顔で帰って来た。 「アケビさん、山口県の方にレーシングサーキットが有るみたいですよ。」 「バイクのサーキット場は無いんですか?」 「バイクは無いみたいです。」  アケビさんはバイクサーキットじゃ無かったのでちょっと不満そうな顔をしていたが、そこは走り屋アケビさん。 「でも、サーキット場でレーシングカートがぶっ飛ばせるんですか?」 「大丈夫!大丈夫!」  僕達2人はテーブルに座り、スマホでサーキット場を検索した。 「やっぱり、バイクはないのかぁ…… でも、レーシングカートでぶっ飛ばせるね!カトケンさん。」  アケビさんは急に疲れた顔が一変しキラキラする笑顔に変身した。 「カトケンさんが調べてくれたの?」 「いえっ……  教えてくれたのは受付のおじさんです。」  アケビさんはおじさんに深く礼をした。  アケビさんは、テンションが上がった。 「カトケンさん、急いでテントを作って露天風呂に行きましょう!  明日のサーキット場、楽しみだなぁ……」  僕は今から入る露天風呂の方が楽しみだったが……  でも、何よりアケビさんの弾ける笑顔を見れるだけで僕は幸せです。  2人で入る露天風呂。  皆さんには内緒でしたが、二人で入るお風呂は初めてじゃないです。 「カトケンさん凄い眺めですよ。」 「アケビさん、すっぽんぽんで大の字で立ったら誰かに見られますって!」 「こんな山奥、タヌキやクマしかいないですよ。」 「クマ……  クマが現れたら、テントごと食べられしまいますよ…  アケビさん」  ザラ、ザラ、ザラ…… 「アケビさん、今の音は……  もしかしてクマ……?」 「温泉の温度はいかがですか?」 「ぎゃっ!  おっさん……」  アケビさんは大の字でぶっ倒れた……
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