ミッション3 嫁にください。

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 キャンプ場の受付のおじさんが草むらから突然現れた……  あのオッサン…… 「カ、カトケンさん、く、口が悪いです……」  その晩は、クマよりオッサンの事が気になったが欲望には敵わない。 「ア、アケビさん、お願いします……」 「駄目!  明日のサーキットのために沢山、睡眠取らなくちゃ!」  僕はモヤモヤのため、一睡も出来なかった。  テントの外から又しても怪しい足音が…… 「まだ、起きてるの?」 「ぎゃっ!  オッサンいい加減にして下さい。」    あのオッサン、ただの世話焼きで良い人なのか、ただの覗き魔エロオヤジか分からないまま、僕達は朝早くキャンプ場を後にした。 「アケビさん、あのエロオヤジ絶対ヤバいですよ。  アケビさんの大の字の裸体も見られたかも…」 「でも、絶対良い人です。  レーシングサーキット教えてくれた恩人でしょ。  それより、早く山口県に向かわないと!」  アケビさんは夢中になったら、そんな事はどうでも良いんだろう。  余りにも開けぴろげ過ぎる。  僕は心配だ……  僕達のバイクは国道をゆっくりと山口県を目指した。 「アケビさん、広島です。  お好み焼きでも食べませんか?」 「駄目です!  今は1分、1秒が大事です。」  この人、食よりサーキットなのか? 「アケビさん着きました!」  そこのレーシングサーキットは、レーシングカート貸し出しでコースを自由に走れる。  僕は怖いので、アケビさんの走りをひたすら見ていた。  アケビさんは、他の人を寄せ付けない強気の走りだった。 だんだん、周りから沢山の人がアケビさんの走りに注目しだした。
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