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「健二、いい彼女見つけたね……
礼儀は正しいし、ハッキリした子でお母さん、大好きよ!」
今、1番酔って落ち込んでるのは父さんだ……
「か、母ちゃん……
元彼って、誰なんだ……」
「お父さんも明日、カトケンさんのバイクでお出掛けしませんか?」
「健二のバイクの後ろか……
アケビさんの後ろがいいなぁ……」
「なにぃ〜〜お父さん!
アケビですって?私は明美です。
アケビを許してるのはカトケンさんただ1人です!」
「ご、ごめんなさい。」
その夜、予想以上に荒れる事無く、3人はリビングで酔い潰れて寝ていた。
僕1人だけが自分の寝室で寝た。
アケビさんにちょっと、ちょっかい出したが、いきなりビンタされ僕は撤退した。
アケビさんと母さん、父さんは川の字で寝ている。
たが、幸いアケビさんは明日、ツーリングに行ける喜びからか、自らお酒をセーブしたみたいだ。
アケビさん、バイクが絡んだら酒にも勝てるって事を僕は知った。
僕の次に目が覚めたのはアケビさんだ。
「何で私……
こんな所で寝てるんだ⁇
あっ、カトケンさん、ヘルメット2つ買わないと!」
「何で⁇」
「今日、カトケンさんのご両親とツーリングいくんでしょ♪♪♪楽しみ〜」
アケビさん、酔っていてもバイクの話はしっかり、覚えているんだ……
母さんは覚えているのだろうか?
父さんと母さんが目を覚ました。
「お父さん、お母さん、私が朝食を作りますんで、お出かけの準備をして下さい。
カトケンさんはヘルメット2つ買って来て下さい。」
既に、この家もアケビさんのペースで進んでいる……
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