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僕は、仕事帰りに毎日コンビニに立ち寄る。
別に、そこのコンビニに行かなくても別のコンビニでもスーパーでも構わない。
そこのコンビニには毎日、明るい笑顔で接客している、女性店員がいるんだ。
僕は彼女を見るだけでドキドキする。
でも、僕は気安く声なんてかけれない。
彼女の笑顔を見てるだけで、僕は幸せな気持ちになるんだ。
「毎日、ありがとうございます。
あれっ……100円多いですよ。」
彼女は笑顔で僕に100円を渡してくれた。
それが彼女との初めての会話だった。
彼女は、僕の事を覚えていたんだ……
その日以来、彼女は僕に少ない言葉だけど、笑顔で話してくれるようになった。
でも、僕からは話す勇気が無い……
臆病な性格が、いつも自分を邪魔してる。
女性と接する時だけでは無い。
目立つ事が嫌で、いつも皆んなの後ろを歩く性格だ。
そっちの方が楽だし、何も考えないで、いいから。
僕だって、皆んなと一緒のように女性とデートだってしたい。
そんな気持ちは僕だってもちろん有る。
でも、相手が居ないから、僕の趣味は一人で、気楽なドライブ。
今日も、いつものコンビニで日帰り旅行の本を買った。
その日も彼女は僕に声を掛けてくれた。
「旅行大好きなんですね!いつも旅行の本見てるし。」
「はい……」
「私も明日は休みで、1人旅の予定です。 1人って、寂しいですよね!」
彼女は笑って言った。
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