俺の女になれ

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 そうだ。時計店を営む、佐渡さんに連絡を取ってみよう。 「確か、この巾着に入れていたはず…」 田舎を出る時に持たされた、遠い親戚の住所と電話番号を記した紙を探した。 「あった…」 だが、住所を見ても、東京の地理は未だに良く分からず、電話をかけようにも、公衆電話を見つける事が出来ない。 とりあえず駅に向かって歩きながら、衝動的に飛び出した事を後悔した。 最後に電話をお借りすれば良かった…と。
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