俺の女になれ

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 とても、冷たい手だった。 「どういう意味でしょうか?」 一体、どのくらい廊下にいたのだろう? 「お前の運命は、俺の手中にあるという事だ」 その挙げ句、訳のわからない事を言う。 「それは、脅し、ですか?」 進さんの手を振り払おうとしたが許されず、しかも、 「あっ…」 勝手に襖を開けられ、部屋に押し込まれてしまった。 暖を取っていない部屋は、外並みに冷たい空気が漂う。 「脅しじゃなく命令。お前は今日から俺の女になれ」
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