序章

2/2
前へ
/143ページ
次へ
━━━━天界。 ここは神が住まう神聖な場所だ。 『おやおやっ』 禁忌を犯し神に捨てられた、青龍の十六夜(いざよい)が戻ってきた。 どうやら神子の力で闇を癒やし本来の姿に戻れたらしい。 声を掛けてみるか。 『十六夜、おかえり』 『お前は白虎の…?』 『覚えてないなんてヒドイなぁ』 『すまん。俺様は榛名(はるな)の事以外は考えたくないんだ』 「十六夜様…」 榛名は顔が赤く染まった 十六夜は榛名と呼ばれた神子と甘いキスをする 『………』 人前で良くやるなぁと呆れた 「改めまして、十六夜様の神子で…つ、(つがい)になりました榛名と申します」 頭を下げる。そんな仕草が愛おしいと甘々な顔で見つめている十六夜。 『オレは西ノ島の守り神担当の白虎の風雅(ふうが)だよ。宜しくね』 神子か…… そういえば生贄の時期だったか?
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加