一ノ章

30/32
前へ
/143ページ
次へ
落ちついたところで紅葉は話をきりだす。 「ママ、司兄は今日はいられるの?」 「今日は白虎様に挨拶するからって抜けさせてもらったわ」 「俺も嫁に今日は実家に泊まるって言っておいたよ」 「やった!あ、風雅に説明するとママは介護の仕事してて泊まりこみや夜勤が多いの、司兄は婿養子で奥さんの実家で暮らしてるんだ。神社で働いてるから会えるけど」 『へー。あ、神社よく手入れされてたね』 「「「ありがとうございます」」」 風雅に褒められた紋十郎と小太郎と司は喜んだ。 「楓は明日から学校行ける?」 「うん!」 「美晴は?」 「あたしは行かないもん!」 「楓は体弱いから入院したり休みがちでね、美晴は今、中1なんだけど……ちょっとね…聞かないでやって」 『…ああ。』 「あとで買ってきた文具あげるね!風雅が金出したんだから喜べ〜」 「ありがとうございます」 「わぁ、ありがとうございます〜」
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加