ニノ章

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学校に着くと変わらない、いつもの光景で平和だったはず…はずなのだが。 『着いて来ちゃった☆』 「きゃあああん!!虎ちゅあん!小ちゃい〜ハァ…ハァ…」 教科書はロッカーに置きっぱなしなので空のはずのスクールバッグの中にいつの間にか白虎の赤ちゃんサイズ風雅(神獣・小)が紛れこんでいたのだ。 紅葉は雑な性格ゆえ重さや違和感にすら気づかずなかった。 「紅葉、ヨダレヨダレ〜」 「うひぃぃぃ〜」 紅葉のテンションがヤバすぎて楓もドン引きしている。 「ちょっとペットの持ち込みは禁止でしょ!」 紅葉をよく思わないクラスメイトが注意をするが、紅葉は興奮しながらも説明する 「この子は間違いなく西ノ島の守り神、白虎様だよ〜うへへ〜巨大化や一般的な虎ちゃんサイズにもなれる優秀な子なんだ〜ちゅっちゅ〜」 風雅(小)にキスしまくる紅葉 それを聞いたクラス中はザワザワっとなる。 「白虎様抱かせてぇー」 「可愛い〜」 『いいよ〜オレが抱いちゃうよ〜』 風雅も満更でもなかった。 「愛くるしい〜モフモフ〜」 「普通の虎に見えるんだな〜」 「大きいの見たいぜ!」 『こっちならいいよ〜』一般的な虎サイズ、風雅(神獣・中)になると「うおおっ」と男子生徒達は興奮した。 担任教師は風雅…白虎には何も言えずに好き勝手させ、黙っていた。
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