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✱✱✱✱✱✱✱Side 風雅 ✱✱✱✱✱✱✱
授業が始まり、風雅(中)は紅葉の机の横に座ったり、寝転だりしていたのだが、紅葉の熱い視線…獣が獲物を狙う視線を常に感じていた。
目が血走ってヨダレを垂らしまくって、いつ襲われるかわからない
『猛獣の最大の天敵は紅葉かもしれない…』と風雅は本気で思うほどに。
風雅はひっそりと離れ、校舎内を歩いてまわることにした。
担任教師が、他の教師や全校生徒に「白虎様がいるから粗相や失礼のないように」と伝えたらしく、歩いている途中に教師には頭を下げられ、小学生には「虎さん可愛い〜」と撫でられまくった。
古い学校だが中はしっかり綺麗な学校だ。
風雅は年1回の生贄の時期になると西ノ島を姿と力を消して監視がてら周っている。それ以外は天界に住み、アヤカシが暴れたりしている場合は急遽、島に向かっていた。
『外回りだけじゃわからないことがあるんだね。なかなか楽しめそうだ』
学校の屋根の上に登る風雅。
風雅は人型になる。
『さて…と。』
目を瞑り、カッと目を開け鋭い眼差しで威圧をかける
木の影や建物に隠れていたアヤカシが一斉に散る。
どうやら白虎の神子になった紅葉をまだ諦めないアヤカシたちが虎視眈々と狙っていたようだ。
『諦めてくれればいいんだけどね』
風雅はそのまま日向ぼっこがてら昼寝をはじめた。
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