ニノ章

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昼食タイムになると紅葉は「虎ちゃーん!」と叫びまくるので風雅が駆けつける 『呼んだ♪』 あからさまに嫌な顔をしながら「アンタの方は呼んでないわ!帰れ!」とシッシッ!と手で追い払う 風雅は気にせず紅葉の斜め後ろに座った。 椅子は教師が用意してくれたものだ。 人型の風雅に女子生徒はキャアキャアと大興奮。 紅葉のことをよく思わない生徒までも頬を赤らめ程だ。 「あ、握手してください」 『いいよ』 女子生徒に群がられ教室は一時、風雅のサイン&握手会化していた。 「ふん。」 「風雅様、凄くお美しいものねぇ」 「私もサイン貰っちゃおうかな…」 「亜由美まで!あんな奴どうでもいいでしょ…大事なのは虎ちゃんなんだから!」 紅葉、楓、亜由美だけは冷静に弁当を食べていた。 『紅葉〜嫉妬したんだねぇ〜わかるよ』 「全然わかってないでしょうが!」 風雅はサイン&握手会が終わったのか紅葉の元までやってくる。 『ん、じゃあ皆を嫉妬させちゃお☆』 「ハァ?馬鹿な…んっ!」 風雅は紅葉にキスをする。 「やめな…っんぅ!」 離してはもう一度キスをする (こいつ!…なんか力が抜ける…ま、負けるかあああああっ!!) 風雅の頬を殴り、離れたところにすかさず、風雅を持ち上げ廊下に投げ捨てる。 「どりゃああああっ!!」 「紅葉!やり過ぎよ!」 楓は慌てるが紅葉は気にしない 「大丈夫よ。一応、神様なんだから死なないって」 『あはははははっ〜紅葉凄いね〜』 風雅は無傷で笑いながら嬉しそうに手を振っていた。 「やだ、あの方変…」 亜由美が風雅にドン引きし、クラスメイトは風雅と紅葉にドン引きしていた。 「私も神子になりたいと思ったけど紅葉ちゃんに勝てないわ」 「うん…そうだね」 女子生徒一同は頷いた。 風雅は嬉しそうにニコニコしながら紅葉の元へ向かう。 『紅葉は今後のために強くなってもらわないとね☆』
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