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「あの…紅葉は風雅様の神子ですから風雅様のご意思次第かと思いますが、楓と美晴は島から出すのは…」
小太郎が風雅に恐る恐る問うが風雅はニコニコしていた。そう言われるだろうなと思っていたのだろう。
『神が決めた掟はオレでも破れない。だから天界に行ったんだよ』
「まさか…」
『1度だけなら許可貰って来ちゃった☆』
「え…島の外に出られるの?」
美晴は俯いた顔をあげた。
『うんっ!ただし絶対守ってもらう条件付きだけどね』
「い…行きたい!1度だけでいい!条件も守ります!連れて行ってください!!」
美晴は嬉し涙をながした
「私も…行きたいです」
楓も嬉しそうに言った
「アンタよくお許し貰ったわね」
『女の子を口説くノリで神も口説いただけだよ』
「風雅様がお決めになったのでしたら我々は口を挟めませんな。娘たちをお願い致します」
紋十郎は掟もだが、未成年の娘を街に行かせるのは反対したかったのだが、相手が相手なので諦めた。そして風雅の次の言葉で青ざめた
『お泊りで行っちゃお☆』
「お泊りだー!!やったー!!」
「街に泊まるなんて考えたことなかった…」
「どちらに泊まるのですか?」
『ん?その辺?』
「い、いけません。お宿をお取りしなければ…」
小太郎が慌ててる
『じゃ、小太郎も来る?…ってか一家全員来てもいいよ』
白神家は大混乱した。
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