ニノ章

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美晴は待ち時間も楽しいようではしゃいでいた。 元々は明るく正義感の強い性格だったのだがクラスで1人だけ霊力がなかなか現れず雲行きが怪しくなりはじめ8歳に霊力が弱く、クラスからは男子生徒のイタズラを注意しても「霊力が弱いくせに威張るな」など言われ続け、塞ぎ込み、引きこもりになってしまった。 「美晴…私そろそろお薬の時間だから少し待ってくれる?」 「あ!ごめん」 『お薬?』 「楓は体弱くて、強いストレスで入院してたのよ…原因は私が霊力強くてアヤカシに追われて過剰に心配してくれたり、双子で似てるから勘違いしたアヤカシから狙われたりね〜霊力違うんだから気づかないとか、いい迷惑だっつうの!」 「楓はおっとりして優しい性格だからね。紅葉が白虎様の神子になって安心してたんだよ」 風雅と紅葉がヒソヒソ話していると小太郎も加わる 「じゃあお昼にしない?限定メニューとか、キャラモチーフのフードとかあるから食べたい!」 『紅葉はご飯になるとテンション上がるね』 「当然!」 「ふぅ…疲れてるからかな?こういう場所の水が凄く美味しく感じちゃうわ」 「だよね〜」 『…………』 「風雅?」 『なんでもないよ〜』 「…」
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