三ノ章

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━━━━旅行最終日。 「カンカンカンですぅ〜」 「起きる時間なの〜」 ムクとミクがフライパンを鳴らし、起こしにやってきた。 大きなあくびをし、全員夜更かしをしてしまったので寝不足だ。 『紅葉〜番におはようのキスは?』 「するかボケ!」 眠い紅葉は不機嫌だ。 朝はどっかのカフェで優雅なモーニングと決めていたので、朝は早い。 ゆっくり朝風呂とはいかずとも風呂でサッパリし頭を覚醒させ今日の準備をしていた。 今日の予定は西ノ島と東丿島の丁度真ん中あたりの街のショッピングモールで1日買い物をし、夕方前に十六夜の島に戻り、帰る準備をして西ノ島に帰島予定だ。 「人間は忙しいのですわん」 『そうだね〜』 「番をお迎えしたそうですね。おめでとうですわん」『ありがとう〜』 「天界にお連れするですわん?」 『ん〜…どうかな?』
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