三ノ章

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━━━━西ノ島 白神家の中庭に到着する。 姿が見えるようにすると、すぐに両親と司が出迎えてくれた。 「ただいまー」 「おかえりなさい!」 『オレたちがいない間、何事もなかった?』 「はい、お変わりはございません」 使用人たちに一番広い部屋に荷物全部運んでもらい、改めて家族が揃い、報告会だ。 まずは猫のこと。 風雅が飼うと決めたので、誰も反対はしなかった。 猫の名前は後で決めるとして、風雅は面白いものみせると言って猫たちを集めた。 猫たちの前に手をかざした。 紅葉は風雅の神通力の光りが見えていた。 他の家族には神通力がないため、手をかざしているだけにみえる 『この()たちはオレの使いにしたよ』 「ムクちゃんとミクちゃんみたいな感じ?」 そうだとつげる 「助けていただいてありがとうニャ」 白い母猫が喋る。 一同は驚く。子猫たちはまだ喋れないらしい 使わなくなった座布団をあげると猫たちは気持ちいいのか寝てしまった。 そして風雅は紅葉を番にした事と鵺のアヤカシの件を報告。 「紅葉が番…」 『お父さん、オレに娘さんをくださ〜い☆』 「お父さん……む、娘をよろしく…お願いします」 『今夜さっそくヤッていいですか?お父さん!』 「高校卒業まで待っていただけますかな」 『は〜い』 軽いノリの風雅に対し紋十郎は心で泣いた。 紅葉も大事な娘をこんな軽い男に渡したくないのだが、相手が相手なので駄目とは言えず堪えるしかなかった。 「母さん、胃薬頼む…」 「わかりましたよ」
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