三ノ章

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放課後、紅葉と楓はいつものように神社のお手伝いをしにやってきた。 風雅が女性たちに囲まれていたが、紅葉は「もの好きもいるもんだ」と興味なかった。 面白そうなので楓に呆れられながらも聞き耳を立てていた。 「風雅様とおっしゃるのですね」 「素敵なお名前ですね〜」 「ところで神子がいるとか?」 『そうだよ〜』 風雅はチラッと紅葉を見たが紅葉は無視した。 「私を神子にしてくださいませんか?」 『ん~無理かな』 神通力がなければ神子の資格はないし、あっても神子にするかは風雅次第だ。 白神家以外には神通力の話はしていないので、彼女たちは当然知らない。 「なぜですか?私の方が紅葉様より美人ですよ」 「私なんか、生贄に行って風雅様と体を交じり合った仲じゃないですか!」 『君たちは面白くないんだよね〜だから無理〜』 あいかわらず軽いノリの風雅だが、紅葉より自分が相応しいと思っているからなのか納得していなかった。 紅葉の側に行き、肩を抱き寄せた 紅葉は「こっちくんな」という表情で訴えるが風雅はあえて無視をし話しを続けた 『紅葉はね〜初めてオレに会った瞬間、唾を2回も吐いて来て神獣のオレに自ら食べられに行ったんだよ〜不味くて逆にオレが吐いたくらいにねっ』 「武勇伝みたいに語るな!」 風雅の足を踏むが嬉しそうにしていた 『君たちにそれが出来るかい?』 「できません…そんな恐れ多いです…」 女性たちは悔しそうに去って行った 「……」 女性を追い払うためとはいえ、ネタに使われてなんとも言えない気分の紅葉 『オレだったから良かったけど朱雀なら唾吐いた瞬間、瞬殺されてるだろうけどね〜』
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