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「美晴は?」
『美晴は猫たち連れて帰ったよ』
「司の奥さんと子供がきて、美晴を送ってくれたよ」
神社を手伝うとはいえ1人で出歩けない。
クラスメイトやその家族に遭遇したくないらしい。
誰かと一緒なら何か言われることもないだろうと誰かが付き添っている
『美晴、すごく頑張ってたよ』
「そっか…!」
それを聞けただけで嬉しい。
「それにしてもよく外に出ようとしたわね。街に行ったからにしては早いような…」
「僕がネットでイジメや引きこもりの事、調べたのを読んだかららしいよ」
「小太郎兄ちゃん、やるじゃん!」
帰宅し夕食後、家族会議が始まった。
会議内容は猫の名前について。
風雅の使いなんだから風雅が名付けや決定権あるのでは?と言ったが風雅は白神家に任せるとのことで、「風雅様の使いの猫様に変な名前なんて付けられん!」と紋十郎が騒ぎ会議になった。
白猫ママ♀に白黒♀、黒♂、ミケ♀、茶トラ♂だ。
「う〜ん」と悩んでは真剣に議論していた。
『本当に仲がいい家族だね。オレは他人だから眺めてるしかないけど』
「アンタはもう家族でしょ!」
『え…』
紅葉の何気ないつもり言葉に驚く
「そうそう、風雅様は紅葉姉の番なら家族同然ですよ!」
「神様が家族って面白いわね」
楓と美晴は同意する
『ふふっ。そうだね♪』
白猫ママは「シロコ」by直美
白黒♀は「チョコ」by楓
黒♂は「黒糖」by小太郎
ミケ♀「パフェ」by紅葉
茶トラ♂「寅次」by紋十郎
と、それぞれ1人につき1匹に名付けた。
風雅が名前が決まると小さくパチパチと拍手をし、猫たちに色違いの首輪(風雅の神通力製)をプレゼントした。
直美から「慣れたら介護施設に連れて行きたい」と打診された。お年寄りたちのアニマルセラピー的なやつだろう。
『明日にでも連れてけば〜』と猫の事がわからない風雅がいうが風雅の使いとはいえ、様子見にした。
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