三ノ章

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『嫉妬しちゃった……オレ、恋愛苦手なんだよ……今回も上手くいかないかもな』 「私たちを野良に戻していただいて結構ですニャ」 『そんな事したら紅葉に嫌われるじゃん。猫は仲間みたいなもんだから捨てないから安心して』 シロコを撫でる。 『でも…今日は一緒に寝てほしいかな』 シロコは頷き、子猫たちはよくわかってないのか「にゃあー」と嬉しそうに鳴いた 紅葉は自室に戻るとベッドにダイブした。 「私…風雅を利用するために神子を受け入れたり流されるように番になったり面倒だから気にしてなかった…気づかないうちに風雅のこと傷付けたりしちゃったのかな…」 『オレを見ろ』『オレは本気で紅葉を愛している。わかれよ…』 風雅の真剣な表情と離れた時の苦痛の表情を思い出す。 「風雅のキス…怒ってた。…ちゃんと気持ちに答えられないと失礼だよね」 風雅から貰った虎目石とルチルクォーツのブレスレットを眺める。 「私…虎ちゃん以外、恋したことない…どうしょ」
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