三ノ章

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風雅は宣言どおり美晴を送り学校に遊びに行くと白虎(小)の姿になり紅葉の机の上やイス、楓の膝の上に乗ったり、休み時間は女子生徒に抱っこされたりとしたが風雅は落ち着かず満たされない感情があった。 『ううぅ〜〜…』 床で唸りながら体をゴロンゴロンと回るようにしていると楓が優しく抱きしめてくれた 「悩みですか?私にもわかる範囲なら相談乗りますよ」 楓はホコリまみれの風雅の体を拭いてあげる 屋上で女子生徒たちが集まっているので話しを聞くことにした。 『実は紅葉との恋愛相談なんだけどね〜』 性格柄本気が伝わらないことや昨晩のこと、紅葉がどれだけ面白いかなど惚気?を話した。 「相手が紅葉だからね〜」 「紅葉が恋愛とか似合わない〜」 女子生徒たちからは「相手が悪い」と言った反応だ。1学年1クラスしかないので紅葉とは10年以上知っている。全てではないがアヤカシに苦労しているのももちろん知っていた。 「風雅様は紅葉のどこが良くて番にしょうとしたのですか?」と女子生徒が尋ねる 『唾かけてヨダレ垂らす生意気で面白いところかな。オレにそんな事するなんて紅葉だけだし気に入ってるんだよね!』 「そんな事言ってる時点で駄目です!」 「紅葉だって幸せになりたいんだからもっと良いところ探してあげないと!」 「軽すぎ!」 『………』 女子生徒たちの批判に圧倒され耳がペタンとなり尻尾を丸めた風雅(小)。 風雅は紅葉に対して本気のつもりだが伝わらないのが問題なようだった。
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