三ノ章

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神社でお手伝いしている美晴と一緒に帰るため神社に寄った風雅。 「白虎様、3年前に生贄になった者です!あ、あの…私と結婚してください!紅葉様なんかより出来る女ですよ!」 「私の方が紅葉様より大人っぽくてスタイルいいです!」 『紅葉のが面白いからごめんね〜☆』 風雅は白虎が絶世の美形だと知った女性たちや生贄たちからアプローチされていた。 女性たちは決まって島の長でもある本家になる白神家の子なので親しい仲以外からは紅葉様と呼ばれているが、アプローチされる時は「紅葉様より自分の方がより優れている」と紅葉を見下している発言をしている。 風雅は内心ちょっとイラッとしていた。 なんとか帰ってもらうとため息をつく 『生贄も考えものだね〜いや、オレの顔が良すぎなのかもな〜』 「紅葉姉が好きならやめた方がいいですね」 美晴は着替え帰る準備が終わり風雅と合流した。 『オレ…紅葉を番にするとは言ったけど、美晴たちに紅葉が好きって話してないよね?楓にもバレてたしさ』 「あたしたちが初めて挨拶した時から恋愛的な意味で好き好きオーラ出てましたよ」 『え?』 風雅はビックリしていた。 紅葉は面白いから気に入っていたので神子にしただけだったのだが、自身ですら気づかないうちに紅葉を愛していたらしい。
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