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ウラシマさんの右手の竹藪が煌いた。
眩い牛車が浮遊しながらウラシマさんの前にやって来た。中から美しい乙女が現れた。
「ようこそウラシマどの。わたくしはこのほしのひめかぐや。あすのけっせんでしきをたのみたい」
煌々星では年にいちど、姫の一族が闇の軍団と競い合う歌合戦があった。明日がその決戦日。姫はそのため地球から唱歌で名高いウラシマさんを呼びよせていた。
「ウラシマどの。あなたがいればかったもうどうぜん。お~ほっほ。お~ほっほ」
その晩、ウラシマさんはご馳走をふるまわれ、歌や踊りを楽しんだ。
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