3日目

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夏祭りの会場に行くと、どこから湧いて来たのか、人がたくさんいた 俺は同級生に会わないように、キョロキョロしながら、歩いている 「誰か探しているの?」 「ううん。」 「じゃあどうして、他の場所ばっかり見るの?」 「ん?」 ふいに真夏の手が、俺の手に繋がれる 「せっかく一緒に来たんだから、こっち見てよ。」 「う、うん…」 おそるおそる見ると、ああ…やっぱりと思ってしまう 周りを歩く女の子、どの子よりも 真夏の方が、断然カワイイ 「あっ!金魚すくい!やろう、星ちゃん!」 「わっ!」 繋がれた手が、真夏に引っ張られる 「真夏、待って!」 困ったように言ったけれど、内心、全然困ってなかった 真夏に振り回される自分 何気に 嫌いじゃないから
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