3日目

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左手は俺と手を繋ぎながら、右手に持っている金魚の袋を見て、真夏はご機嫌だった 「次は何しようか。」 そう話しかけると、キャハッと子供みたいな声をあげた 「なんか、小学校の時に戻ったみたい。」 クスクス笑う真夏に、ドキドキしながら近づいた 「俺もそう思う。」 そう言って、今度は二人で照れながら歩いて とにかく、会えなかった4年という月日を、埋めていってるような気がしたんだ そんな時、二人の距離を引き離す声 「立花君。」 「平賀さん…」 黙りこむ真夏に、ゆっくり近づく彼女 「へえ~。本当にこの子と来たんだ。」 「うん。」 俺は真夏と平賀さんの間に入った 「これ見よがしに、浴衣なんて着ちゃってさ!」 「やめろってば!」 自分でも不思議なくらいに、真夏をかばっていた 「いいわよ!どうせその人、もう少しで自分の家に帰っちゃうんでしょ?」 悔しそうに、平賀さんは叫んで、どこかへと消えてしまった
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