2人が本棚に入れています
本棚に追加
―どうせ、自分の家に帰っちゃうんでしょ―
平賀さんの言葉が、やけに頭の中に響く
そうだ 真夏はこっちの人間じゃない
時が来れば、また遠くへ行ってしまう
また 俺の気持ちを知らないまま…
「あの人、星ちゃんの事が好きなんだね。」
真夏の一言で、ハッと我に帰った
「そうなのかな。よく分からないけど…」
我ながら上手いウソをつく
「私なんかが隣にいたら、星ちゃんだって恋愛できないよね。」
「えっ…」
「本当は、今日でお別れしようと思って来たの。」
「そんな!」
「短い間だったけど、楽しかったよ。」
一瞬、真夏との永遠の別れのような気がした
最初のコメントを投稿しよう!