3日目

8/13
前へ
/48ページ
次へ
―どうせ、自分の家に帰っちゃうんでしょ― 平賀さんの言葉が、やけに頭の中に響く そうだ 真夏はこっちの人間じゃない 時が来れば、また遠くへ行ってしまう また 俺の気持ちを知らないまま… 「あの人、星ちゃんの事が好きなんだね。」 真夏の一言で、ハッと我に帰った 「そうなのかな。よく分からないけど…」 我ながら上手いウソをつく 「私なんかが隣にいたら、星ちゃんだって恋愛できないよね。」 「えっ…」 「本当は、今日でお別れしようと思って来たの。」 「そんな!」 「短い間だったけど、楽しかったよ。」 一瞬、真夏との永遠の別れのような気がした
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加