3日目

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不思議に思いながら、家の門をくぐった 「ああ。おかえり、星太。」 「ただいま。」 母親に気のない返事をして、自分の部屋へ行こうとした 「そう言えば、星太。真夏ちゃんって、覚えてる?」 俺の足が止まる 「うん。覚えてるよ。」 さっきまで、ずっと一緒だった 「真夏ちゃんの家、お父さんの仕事の都合で、海外へ転勤になるんですって。」 今度は息が止まった 「海外?」 「そうなのよ。 真夏ちゃんのお母さんから、電話があってね。今までお世話になりました~って。」 真夏が海外へ行ってしまう? それこそ ウソだ 「真夏のばあちゃん家って、すぐ側だったよな。」 「おばあちゃん家?ああ…そう言えば、そうだったわね。」 俺はまた玄関で靴を履いた 「星太?こんな時間にどこへ行くの?」 「真夏のばあちゃん家。」 「ええ!?」 母親が何を言ってるかも気にせずに、俺は外へ出たんだ
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