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4日目
次の日、俺はありったけのお金を持って、家を出た
「すみません…真夏の家の住所、教えてもらえますか?」
「真夏の?…」
俺は真夏のばあちゃんの前に、一歩出た
「お願いです!俺と真夏の…一生がかかってるんです!」
住所を教えてもらったからって、真夏に会えるかどうか分からない
万が一、真夏に会えたからと言って、本人を引き留められるかどうか、分からない
それでも、俺は真夏に会いに行きたかった
この4年間
引越しする前に、真夏に好きだと告げられなかった事
心のどこかで、ずっと後悔していた
今度も、後悔したくないんだ!
「お願いです!」
「…分かったよ。」
ばあちゃんは、奥の部屋に行き、しばらくすると紙きれを一枚持って来た
「ほらよ。」
「ありがとうございます!」
俺はばあちゃんに、お礼を言った
「頑張れよ、星太。」
「はい!」
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