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「えっ…どうして星ちゃんがここに?」
「真夏のばあちゃんに、家の住所教えてもらった。」
俺はゆっくりと、真夏の身体を引き放した
「…ばあちゃん家、泊まってなかったんだってな。」
真夏が、真っ直ぐ俺を見つめる
「おかしいとは思ってたんだ。肝心なところで、急に消えるし…」
「ごめん!星ちゃんを騙すつもりじゃなかったの!私!…」
「いいんだ。」
あれだけ本当の理由を聞きたかったのに、真夏に会った途端、そんなのどうでもよくなった
「もう、いいんだ…真夏が側にいてくれれば、俺はそれでいい。」
「星ちゃん!…」
俺は深呼吸をすると、真夏を向きあった
「真夏。もうどこにも行くな。ずっと、俺の側にいろ。」
真夏の大きな瞳に、涙が貯まる
「真夏が…好きなんだ。絶対に、放したくない。」
真夏の顔が涙でグチャグチャになると、本人はなきじゃくりながら、こう答えた
「私も…離れたくない!星ちゃんと、一緒にいる!」
その後、真夏が俺の腕の中に飛び込んできたのは
言うまでもないか
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