無視

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無視

 次の日。学校に行くとミカがいた。  目が合ったのにプイっとされた。  あー。グループのリーダーのミカを怒らせてしまった。  同じグループのるりちゃんが心配そうな顔でこっちを見てる。ミカと仲良しのけいこちゃんはこっちを睨んでる。  休み時間にトイレで、るりちゃんと二人になった。ミカに気づかれないようにそっと追いかけて来てくれたみたいだ。 「ごめんね、ミナミ。あたしは仲良くしたいんどけど、ミカがミナミとしゃべるなって。言うこと聞かないとあたしまで…。」 「いいよ、るりちゃん、あたしのことは心配しないで?」 「ミカとなんか、あったの?」 「好きなこと知られちゃった。ケン君のこと。ミカには、ケン君はあたしが狙ってるから絶対に邪魔するなって言われてたのに。」 「そうなんだ、もう行くね。ごめんね、ミナミ、話してるの知られたらあたし。」 「いいよ、ごめんね、るりちゃん。」  その日、私は無視され、グループに入れてもらえなかった。1日一人ボッチで過ごしていた。  すると昼休み。それに気づいたケン君があたしのそばにやって来た。 「手紙、読んだよ。返事はオッケーだから。」 「へ?」 「だから。俺と仲良くしてほしいってこと!」  それを聞いてたクラスのみんなが一斉にこっちを見た。視線が集まる…。 「え、でも…ミカが」  向こうで睨んでるミカに気づいたケン君がミカに寄っていく。 「さっきからさ、ミナミのことハブにしてね?そういうの、みっともないよ。見てるこっちが気分悪い。」  ミカに向かってケン君がはっきりとそう言ってからクラスのみんなをぐるっと見渡した。 「な?みんなもそうだろ?」
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