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「きゃっ!」
突然の出来事に女が自分の肌を隠すように服を手繰り寄せ「もう、何よぉ」と不満そうに顔をしかめる。
「お前⋯⋯」
冷は静かに目を見開いていた。
「い、今は授業中です!こんなとこで変なことしてないで教室に戻ってください!」
「はあ?あんた誰よ。ていうか邪魔⋯⋯」
「風紀委員です!ほら膝から降りて!服を直して!もう少ししたら先生が来ますからその前に出てください!」
「うちの学校に風紀委員なんてあんの?」
「あるんです臨時で!あっ、もう先生きますよ!」
「えー、じゃあ冷くんも⋯⋯」
「この人は私が連れて行きますからご心配なく!あなたはどうぞお先に!」
彼女は私の勢いにうんざりしたのか、面倒そうだから従っておくか、くらいの気怠さで「はいはい」と服を直して扉に向かう。
「最後までできなくてざんねーん。冷くんまたエッチしようねぇ」
「しません!」
バン!!と扉を閉じて冷に向き直る。これでゆっくり話が出来る。
彼は真顔でこっちを見ていた。
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