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はじめに
この詩集は、2024年9月よりYouTubeでスタートしたWEBラジオ「花音美燈のキラメキリウム」内での連載コーナー「花音美燈のDream Light Reading ~再会~」で、朗読作品として書き下ろした詩を集めたものです。
このシリーズでは音楽に合わせてオリジナル詩を朗読するのですが、このシリーズの前身「花音美燈のDream Light Reading」では、どちらかというと詩の執筆が先行で、そこに合う曲を探して、音楽をBGMとして使っていました。
けれど今回は逆で、先に音楽を決め、その音楽から見える景色や感情を汲み取り描いてみることにしました。
音楽を含めてこの詩の空気感であり、二者が揃って作品となっている、とも言えると思います。
そしてその第一歩として選ばれたのが、「バッハピアノ小品集」の1ページ目にあった「Menuett BWV Anh.114」という、最も有名であろうメヌエット。
一作目を発表したのち、せっかくこの楽譜の1ページ目が選ばれたのだから、このままページを進んでみようじゃないか、ということになり、この「バッハピアノ小品集」にある曲を順に用いて、詩を寄せていくことにしました。
曲の解釈や背景がどうこうよりも、音を聴いた時に浮かび上がる風景や心情を、等身大の現代人として汲み取りたいと思っております。
(しかし完全に無視するわけでもなく、1ページ目と2ページ目のメヌエットは対になっている作品なので、そこは合わせて対にしてみよう、などということはあると思います。)
今のところ月に一度の連載なので、最後の曲に辿り着くのはいつになることやら……ではありますが、どうぞ気長にお付き合いくださいませ。
2024年9月30日
雨咲すみれ
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