恋するココロ

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恋するココロ

「純平くん、かーえーろ」 …………。 「?」 放課後、なかなかこっちに来てくれない彼氏さまを、私は席まで迎えに行く。 「じゅーんぺ?」 そこには頬杖をついたまま爆睡している純平。 また授業中寝てたのかー。 「おいこらぁー」 ぶにぶにとその頬を押してみても起きる気配なし。 ……うーむ。 仕方なく、純平が起きるのを待つことにした。 ガガガっと隣の席の椅子を純平の横に引き寄せると、それに座ってぴとっと純平にくっついた。 愛しそうにすりすりした後、覗き込むようにしてその寝顔を観察する。 「…じゅんぺー…」 バスケ部のくせに健康的な小麦色の肌。 黒髪は自然な感じでセットされててかっこいいし、なんか、いいにおいする。 いつもはキツい目元も今は緩んでいてかわいい。
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