きみとわたしの特別

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「そのあとは、おしゃれなカフェに入ってゆっくり時間を過ごしたい……合ってる?」 表情は変わらず柔らかくて、優しく聞かれてるのに確信を持った言い方。全部正解だ。なんで知ってるのかもわからないし、なんでそれをわたしに確認してくるんだろう。 こんな至近距離で、まともに会話したのは高校入って初めてだし、それにいつもわたしと目が合うとなかったことにするみたいに目をそらすのに。行動の意図が読めないから、これ以上どう反応したらいいかわからない。 「……合ってる。蓮くん、このことなんで知って……」 「よかった。高橋に聞いたんだ。理咲、明後日誕生日でしょ?」 「うん、誕生日、だけど……」 「……その日、俺にくれない?」
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