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「でも20歳超えても5歳女児みたいな脳内お花畑の夢見がちロマンチストな小春は憧れてたりするんじゃないの?」 「だいぶ悪口盛り込んだね、まあそうだけど」  運命の番。  運命でつながったアルファとオメガは、出会った瞬間にわかるらしい。それこそ最初から結ばれることが決まっている王子様とお姫様が一瞬で恋に落ちるみたいに。  抗いようのない引力で引き合う、絶対的な運命が、この世界には存在している、の、かもしれない。 「運命かあ。あるならはやく、私を見つけてくれないかなあ」  パーラーで呑気にケーキと紅茶のセットをいただいている私の運命のひとは、いったい今どこで、何をしているのだろう。
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