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二者面談の行われた教室から出ると、晴海は思い切り背中を伸ばし、はぁーっと特大のため息をついた。まだ5時間目終了のチャイムも鳴っていないが、遠くから吹奏楽部の楽器の音や運動部のかけ声が聞こえてくる。一、二年生は二者面談のため授業が半休。廊下の隅に投げ出していた通学バッグを拾い、北校舎をめざしてのんびりと歩く。久しぶりに部活に顔を出す。昨夜、副部長からいい加減出てこいとお怒りのLINEが来たからだ。 「ちぃーっす」 活動場所の社会科教室に部員たちはそこそこ集まっていたが、リアクションはいまいちで、こっちをチラッとでも見ればいい方。大概は萌え語りとやらに夢中で、社交的なタイプの子が「せんぱーい、おはよーございますっ」と手を振ってきたくらいだ。
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